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MYTH & ROID



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MYTH & ROID

<Episode of VERDE - Part1>

Lyricist:MYTH & ROID
Composer:MYTH & ROID

街が沈んで、長い年月のあと──。
大地は浮上し、廃墟となった街は再び地上に現れた。
やがて人々が住み着き、街は再び活気を取り戻した。
新たな街の人々は、海底で腐食した人の彫刻を見つけ、
これはこの地の神の像だと考えた。
像を崇める人が増え、やがて、像を神とした信仰が生まれた。
像から導きの声が聞こえるとほらを吹いたものが教祖となり、
彼の組織が街を支配した──。

街に暮らすひとりの少女――彼女は両親と仲睦まじく暮らしていた。
ある日、少女は街はずれで見つけた、ひとつの像に魅入られた。
憧れと憂いを宿し、微笑む少年の像。
像の目を覗き込むと、少女の頭に曖昧なイメージが去来し始めた。
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それは、像が宿した過去の記憶と感情――。

その奔流の中で少女は、自分はこの少年の生まれ変わりなのだと悟った。
絵を描きたいという衝動が突如湧き上がり、少女は足早に帰路に着いた。

街の掟では、像の絵を描いてはならなかった。
少女は両親の目を盗んで像の絵を描いた。
ある日、少女が隠していた絵を、両親が見つけた。
両親は少女を密告し、少女は罪に問われた。
少女は神官に問うた。「なぜ像の絵を描いてはいけないのですか」。
神官は答えた。「それが掟だからだ」。
怒り、疑念、情熱――少女の思いを受け止める者はいなかった。
両親でさえも。
少女は街を追放され、街の外に広がる森へ追いやられた。